時代とともに、スラングも変わっていきます。日本語でも、どんどん新しい言葉がでてきますよね。イギリス育ちの夫は、アメリカ英語にすら「そんな言い方は英語じゃない」と頑固ですが、私は言葉は変容していくものだと思っています。正しい、正しくないも、時とともにかわっていくものではないでしょうか?とはいえ、スラングはスラング。時と場所によってはもちろん不適当。気を付けて使いましょう。この記事では、最近よく耳にするchillという言葉の意味、使い方についてご説明します。日本でも、一部で、チルい、チルる、などに変形して使われているみたいですよね。
意味
最初は、chill outの形で、くつろぐ、リラックスする、まったりする、という意味で使われはじめたようです。最近では、命令形で、落ち着けよ、怒るなよ、そう興奮するなよ、というようなニュアンスでも使われます。
高校生の息子に口うるさくいったら、”chill mom”と言われてしまいました・・・。これって、「うるさいな、大丈夫だよ」ってことですよね・・(怒)
語源・原型
もともと、chill はどちらかというとネガティブな意味の形容詞、名詞、動詞です。名詞としては、風邪の症状である「悪寒」や、気温が低く寒いことなどを表します。形容詞でも、寒い、冷たい様子を意味し、動詞では他動詞で冷やす、または転じて怖がらせる、震え上がらせる、といった意味合いになります。
使用例・注意点
Hey, why don’ t you chill out? そう怒るなよ、ちょっと落ち着けよ。
let’s chill together next Saturday. 来週の土曜、一緒にまったり過ごそうよ。
He is very chill. 彼はすごくクールなんだ、格好いいんだ。
I am chill. (大丈夫か、怒っていないか聞かれて)大丈夫、落ち着いているよ、怒ってないよ。
自分で書いていて、なんだか混乱してきました。むずかしい・・。時と場所、ニュアンスによって、意味合いが変わってくるんですよね。
ひとつ、絶対に気を付けたほうがいいchillの使い方。特に女性(男性もですが)は、こういわれて簡単についていかないように!
Let’s Netflix and chill at my place? 僕の(私の)家でセックスしようよ。
これはすでに慣用句になっているようです。
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