【海外移住】カナダへの海外移住のメリット・デメリットは?

カナダ

結婚や就職、転職など、人生の転機はいろいろありますが、海外移住も大きな転機のひとつです。長年の夢として温めてきた海外移住が現実的になってくるにつれ、逆に迷いが生じたり、不安になったりするのは当然のこと。この記事では、カナダ移住のメリットとデメリットについて考察してみました。

海外に住みたいと思っていろいろ準備してきたけれど、いざとなるとなかなか踏ん切りがつかないな・・・

カナダ移住の、メリットとデメリットって、なんだろう?

カナダ移住のメリット

高い生活水準、無料の医療サービス 、充実した社会福祉制度など、カナダの生活水準は世界でもトップクラスです。子供の将来のために、という理由で、世界から毎年多くの人がカナダに移住してきています。カナダの魅力は、地域・場所柄によってさまざまですが、異文化や移住者にも寛容で、非常に住みやすい国であるといえるでしょう。近年は、インド系と中国系の移住者・移民が特に目立ちます。共通語は英語とフランスの二言語です。多くの人がカナダ移住を目指す理由としては、以下のものがあげられます。

1.経済: 激動の世界経済の中にあって、カナダ経済は比較的安定的な状況が続いています。

2.文化の多様性: カナダは多様な多文化国家であり、世界中の人々が共に暮らし、働いています。そのため、豊かで多様な文化体験をすることができます。

3.教育: カナダには世界トップクラスの教育システムがあり、多くの一流大学やカレッジが幅広いプログラムや学位を提供しています。

4.自然の美しさ: カナダは、ロッキー山脈、ナイアガラの滝、カナディアン・シールドの広大な原野など、素晴らしい自然の景観で有名です。

ではカナダの魅力、カナダ移住のメリットについて、もう少しくわしくみていきましょう!

経済的な安定

2023年現在、カナダとアメリカでは、金利と物価の上昇にもかかわらず個人消費が持ちこたえ、第1四半期のGDPは成長を続けました。今後、2023年後半から2024年前半にかけて、多少の経済停滞は良予想されるものの、比較的楽観的な見解が強いようです。一般家庭、消費者が、度重なる金利の引き上げのプレッシャーを肌で感じるようになるのはまだこれから、ともいわれますので油断はできません。しかし、記録的に低い失業率からみても、カナダ経済の底力にはまだ期待できるといえるでしょう。

またカナダは、経済政策の一環として移住者の受け入れに積極的な国です。高度な教育を受けた即戦力の労働力を海外にもとめるとともに、経済の安定・発展のための人口維持も念頭にいれ、計画的に移民の受け入れを行ってきています。

医療などのインフラも、充実しているといってよいでしょう。市民及び永住権保持者は、基本的な医療は無料で受けることができます (歯科、眼科、処方薬などは有料、公的な保険は子供や高齢者などのみ、部分的なものに限られます)。しかし、手術や検査など、場合によっては長いウェイティングリストがあることもしばしばです。

文化の多様性

マルチカルチャリズム(Multiculturism)を提唱するカナダは、文化のモザイクともいわれ、さまざまな文化、宗教、人種、言語をもつ多様なエスニックグループが共存する社会です。もちろんカナダも完ぺきではなく、先住民族に対するシステミックな抑圧、ビジネスの世界には女性やマイノリティにはいわゆるグラス・シーリングがあるという話や、マイノリティに対するmicro aggression (些細な、時に意図しない嫌がらせ)も根強いということも聞かれはします。今後も様々な課題がある中で、しかし連邦政府・州政府がそれぞれ定める人権規約では、人種、国籍または民族的出身、肌の色、宗教、年齢、性別、性的指向、性自認または性表現、配偶者の有無、家族の有無、遺伝的特徴、障害、または恩赦が認められた犯罪や記録停止が命じられた犯罪の有罪判決、に基づいた差別を禁じています。また、オンタリオでは、「カナダでの経験の有無」を雇用の際の条件としてはいけないという条例が2013年に制定されています。

自国では問題のある民族同士も、平和に共存しているカナダ。将来の世界平和への可能性を感じさせてくれますよね。

教育

幼稚園の2年、小学校-中学8年、高校4年は義務教育とされ、授業料はかかりません。(ちなみに、給食はありません)。幼稚園の1年生、ジュニア・キンダーガーテンは3-4歳での入学となります (その年の1月から12月の間に4歳になる子供たちが、9月に入学ちょっともややこしいシステム)。

カナダの公用語は英語とフランス語ですが、筆者のすむオンタリオ州では、東部および北東部のいくつかの地域を除いて、英語が主流ですが、フランス系の住民の子弟は、フランス語の学校に通うこともできます。また、幼少期(小学1年生くらい)から英仏両語で教育をおこなう French Immersion も人気があります。

外国からの移住者である生徒のために、特に都市部では、多くの学校で語学コース(ESL – English as a Second Language )が設けられており、英語習得のサポートが受けられます。

大学は有料ですが、多くの大学は公立であり、アメリカなどに比較すると授業料は格段に低く抑えられています。だたし、州・大学・学部により授業料にもかなりの幅があるようです。

大学入試という制度はなく、オンラインシステムにて応募、高校の成績やボランティア、課外活動などをもとに入学が許可されます。

トロント大学、マギル大学、ブリティッシュ・コロンビア大学など、名門といわれる大学も多く、高等教育だけでなく様々な分野の研究に力を入れています。学費は高くなりますが、留学生の受け入れも積極的です。

大学のほかに、コミュティカレッジと呼ばれる公立の短期大学も多くあり、日本の専門学校のようにさまざまな職業についての専門知識やスキルを学ぶことができます。

自然の美しさ

広大な土地を有するカナダには、多くの国立公園が存在し、ことに夏はキャンプやハイキングなどを楽しむ人々が多く見られます。オンタリオ州では、中・北部に広がるコテージカントリーで休暇を過ごす人も多数。コテージを別荘として所有している人はもちろん、大小さまざまな多数の湖の湖畔などにたてられたコテージを借りることもでき、カヌーやカヤックに乗ったり、釣りをしたり、のんびり読書やバーベキューを楽しんだりと、それぞれにリラックスした時間を過ごすのがカナダ流。アウトドア好きにはたまらない環境だといえるでしょう。

冬は、西南部を除く多くの地域が雪に閉ざされるカナダですが、アイススケートやスキー、アイスフィッシングなど、アクティブに過ごしたい人にはウィンタースポーツのオプションもあります。

カナダ移住のデメリット

では、今度はデメリットをみてましょう。やはり、どんな国でもよいことばかりではないのが現実です。

生活費: 昨今、カナダは物価があがっており、特にトロントやバンクーバーなどの大都市は住居費の高騰が顕著です。別の記事にかきましたが、2022年では1LDKの部屋が日本円で月20-25万円程度でした。ベースメントという、半地下の部屋でさえ、18万以上が相場でした。トロントでは、キッチンの狭いスペースのみを間借りするだけで10万円以上もとられたという話も。短期滞在者や新移住者をターゲットにした悪質な業者もいるようです。

気候: カナダは冬が長く厳しい国で、毎年3-4か月の間は雪と氷に覆われます。寒さに慣れていない人には厳しいかもしれません。バンクーバー近郊、カナダ西南部は地中海性気候のため温暖ですが、それ以外の地域は冬はスノーブーツと厚手のジャケット、帽子や手袋が欠かせません。雪かきや雪上の運転など、積雪の対策のため、冬は夏よりも日々の支度にも時間がかかります。一年を通しての日照時間が不足するため、ビタミンDの摂取は乳児期からすすめられています。

移民プロセス: カナダは移民を歓迎していますが、移民手続きは長くて複雑な場合があり、膨大な量の書類や書類が必要になります。また、パンデミック後、労使関連の問題(政府機関でのストライキなど)の影響で、応募書類の審査等に非常に長い時間がかかっているようです。移民案件専門の弁護士やコンサルタントなども数多くおり、永住権取得のために雇うこともできますが、それなりの費用がかかります。

雇用の問題: 特に英語やフランス語を流暢に話せない人や、必要とされている分野での専門的なスキルがない場合、雇用には時間がかかる場合があります。また、職種によっては、海外での資格やスキルを正当に評価してもらえなかったり、すぐには現地の職業組合に入れなかったりする場合も。移住の時の点数システムと、実際の雇用の機会が、厳密には呼応していないという問題がありますので注意しましょう。例えば、医師などは不足しているのですが、海外の教育機関での資格ですぐにカナダでの医師免許が取れるわけではないようです。移住に先立って、自分の専門分野での雇用の可能性をよく調べておく必要があるでしょう。

家族や友人との距離: カナダへの移住は、多くの場合、出身国に家族や友人を残すことを意味します。SNSやネットが発達した昨今、日本の家族や友人と連絡を保つことは難しくはなくなりました。それでも、お祝い事にかけつけたり、または病気見舞いやお葬式などに顔を出すことも難しくなります。新しい土地での疎外感から、うつ病などの精神疾患を発病することも、珍しいことではありません。

時間的、資金的な問題:移住後、現地での雇用に合わせて学校に通いなおしたり、現地の資格をとったり、言語スキルを磨くなど必要が出てくることもしばしば。また、そういった必要がなくとも、人脈のない新しい国で仕事を得るためには、ある程度の時間がかかるものです。日本で勤め続けることを念頭に人生設計を描いていたのであれば、移住することによって当然そのプランには遅延が生じるでしょう。また、引っ越しや仕事探し中の東面の資金も必要になってきますし、日本の家族や友人に会うためにもいちいち航空機運賃がかかることになります。

できれば移住前に、短期・中期滞在をして、自分がその国での生活にあっているかどうか、順応できそうか、試してみるのがいいでしょう。

Ad

コメント

タイトルとURLをコピーしました