パンデミックがおわり、3年の長い待ち時間を経て、国際結婚・海外渡航の準備をしている人も少なくないのではないでしょうか?渡航が不可能だったときには「早くいきたい!」と気持ちが急いていたのに、いざ渡航、となると不安がおしよせてきたりするものですよね。
この記事では、国際結婚にための海外渡航において、最低限とっておきたい安全対策を5つご紹介します。
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相手の身元確認(国籍・永住権含む)は慎重に!
その国で働いているからと言って、必ずしもその国の永住権・市民権があるとは限りません。相手の身元は慎重に確認しましょう。
また、例えば私の住むカナダは、日本のように戸籍があるわけではないので、相手が確実にシングルであるかどうかの確認も、容易ではありません。カナダの場合は、毎年の確定申告の際にmarital status を申請する必要がありますので、その書類(Income Tax Return)を見せてもらいましょう。相手の年収等もわかってしまいますが、結婚するのであればお互いの収入などの個人情報もしっておくにこしたことはありません。また、仮に相手に子供がいて養育費を支払っている場合、その額もこの書類で確認することができます。
家族や親戚には必ずあわせてもらいましょう。家族や親戚が近くにいない場合でも、電話等で直接話すことは絶対に必要です。また、職場の同僚や友人などにもできるだけあわせてもらいましょう。
自分のパスポート、ビザなどは自分で管理
いつでも、自分の意志で帰国できるよう、大切な書類やIDは、自分で保管するようにしましょう。
自分のお金・銀行口座・クレジットカードをもとう
これも同じですね。かならず、自分の意志で買い物ができるように、自分の持参したお金は別口座に持っておくことをお勧めします。これから海外に出発する場合には、日本にいる間に、海外でも引き出し可能な銀行口座を作っておき、そこにある程度の金額をいれておきましょう。現地についても、社会保障番号がないなどの理由ですぐに現地の銀行口座が作れない場合もありますが、作れるようになったらすぐに個人名義の口座を作成ておきましょう。
永住権申請の手続きには相手任せにしない
結婚したからと言って、多くの場合、自動で居住権が発生するわけではありません。カナダでは、永住権を取得するためには結婚・婚約を証明する書類や犯罪歴のないことの証明書、スポンサー(市民権・永住権を持つあなたのお相手)の経済状況に関する書類などを集め、申請書を作成しなければなりません。そして申請してから審査を経て永住権が発行されるまで、長い時間がかかります。
もちろんすべての申請書類は英語またはフランス語で作成せねばならないですし、プロセスの説明書類なども同様です。言語に自信がない場合、また現地の法律に疎い場合、どうしてもこのプロセスを相手に頼り勝ちになってしまう場合も多いです。
ですが、相手任せにしていて必要書類がなかなかそろわず申請が遅れてまった、日本から用意してくるべき書類について知らなかった、などということも時としてあるようです。時間がないから、面倒だからとずるずる先延ばしにしている間に、妊娠が発覚、医療保険にはいれていない、などということにならないよう、早いうちから自分でプロセスを調べておきましょう。また、資金に余裕があれば、専門家を雇って手続きを代行してもらうこともできます。日本人の移民コンサルタントや弁護士もいるので、探してみましょう。
うまくいかないときは、早めに解消する勇気を
最後に、結婚してみた・移住してみたらどうも話がちがった、などということも時にはあるものです。結婚してから相手の自分に対する態度がかわってしまったり、暴力やハラスメント、虐待の兆候が見られる場合には、すぐに帰国することをおすすめします。
そこまでいかなくても、自分の気持ちがつらくなってしまった、日本が恋しくて落ち込みがひどい、などの状況におちいることもよくあるものです。そういった場合も、無理せずに一度帰国することを視野に入れてみましょう。
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