【海外生活のストレス】間違った対処法:これだけは絶対やめよう

海外生活、最初はだれでもニューカマー。

日本の喧騒や煩わしい人間関係から離れ、海外でのびのび暮らしたい。そう思って移住を決意する人も少なくないのではないでしょうか?しかし現実問題、海外生活では、特にはじめの数年間は、ストレスを感じることも多いものです。それどころか、日々ストレスだらけ、緊張の連続、という人も、少なからずいるでしょう。文化、言語、その他、さまざまなことが変化するのですから、当然といえば当然です。この記事では、海外生活でストレスを感じた時に、やってはいけないことを7つ、紹介してみたいと思います。

ドラッグ・お酒

時に友人と楽しくお酒を飲んだり、家でゆったりくつろいでビールを飲んだりすることは、リフレッシュになりますよね。飲酒は、リラックスして一時的にストレスを軽減する効果がある一方で、アルコールによる高揚感が収まった後には抑うつ状態に陥りやすいことをご存じでしょうか?

また一時の快楽のため、つらいことを忘れるために、薬物をためしたり、過度の飲酒をすることはやめましょう。特にストリートドラッグは、内容の確認が難しいことから、非常に危険です。たとえば、マリワナに中毒性の高いフェンテノールが混ぜてあったりする場合もあることが多数報告されています。フェンテノールによる致命的なオーバードースの例は非常に多く、大変危険な薬物です。パーティーなどで、出所のわからないマリワナなどを吸引・接種するのはやめておいたほうがいいでしょう。

市販薬や処方薬の乱用

市販の痛み止めや、オピオイドなどの処方薬、抗うつ剤、安定剤、睡眠導入剤などは、かならず医師および薬剤師の指導のとおりに服用しましょう。

酒類やストリートドラッグと同様、一時的に高揚感や感覚のマヒなど、心地よいと感じる感覚がある一方で、必ず副作用があります。また長期的に服用を続けると、中毒状態になり、服用量が増やさざるを得なくなります。さまざまな身体的・精神的な障害の原因にもなりますので、乱用は絶対にやめましょう。

完璧主義

ストレスのある状態、すこし不満のある状態を、あえて受け入れてみましょう。誰しも、「完璧に幸福」ではないし、そうであろうとすることは、ある意味不毛です。完璧な状態を求めるがゆえに、かけている部分が気になりすぎ、ポジティブなものを認識しにくくなってしまうと、逆にストレスが増大していくものです。「ストレスのない状態」を求めて努力しすぎるのは、逆効果。ときに、なにもしないで放っておくことで、ストレスや負の感情が過ぎ去っていくこともあるものなのです。

自分を責める

ストレスの原因をつくったのは、あなたではありません。あなたの、とある決断がもとで今の状況にいる、というこはあるかもしれません。しかし、他のいろいろなファクターが重なって、ストレスの多い状況に直面してしまったのですから、自分を責めることは理にかなっているとはいえません。

自分を責めることで、当然ですがストレスは増大します。「なんで海外に来るなんて決めたんだ、自分の決断がまちがっていた」「このくらいで弱音をはくなんて、自分はやっぱりだめだ」などという思考に陥ると、他の要素が広く見られなくなり、どんどんネガティブな思考の渦にはまっていきます。

ストレスを感じてしまうことに、罪悪感を持つ必要はありません。

やりたくないことを無理に続ける

日本ではよく「石の上にも3年」などといい、嫌なこと、苦手に思うことでもしばらく続けてみることが必要だという見方が根強いように見受けられます。ですが、やりたくないことを自分に無理強いすることで、ストレスが軽減することはまずありません。頑張ればストレスが減る、ということも長期的な目で見ればあるかもしれませんが、本当に参っているときには、「がんばって状況を改善する」「頑張ってストレスを乗り越える」というのは、あまり現実的はありません。

また、例えば欧米では、嫌なことや向かないことを「辛抱して続ける」ことを評価してもらえることはほぼありません。

噂話・陰口

ストレス発散に友人とおしゃべり、は大いに結構です。

しかし、調子に乗って、他人の噂話や陰口をたたくことは控えたほうがいいでしょう。

その時は、自分が優位に立ったような気分になり、気持ちがいいかもしれません。しかし、それは幻想にすぎず、後で罪悪感や劣等感にさいなまれることも多いものです。

また、海外にいるとどうしても社会的な行動範囲・人間関係が限られてくることもあり、狭い世間の中での他人を貶めるような言動は、まわりまわって、あなたの評価にも影響してしまうこともあるでしょう。

家族やペットへの八つ当たり

家族に相談したり、ペットに癒しを求めること自体はストレスの発散・解消のための良い手段です。

しかし、自分の感情に振り回されて、家族やペットに当たり散らすことはやめましょう。

家族は、あなたのストレスについて、あなたほどには理解しているわけではないので、困惑してしまうでしょう。または、罪悪感や逆に怒りを覚えることもあるでしょう。

あなたが今海外にいるのは、もしかしたら家族のだれかの決断によるものなのかもしれません。また、ストレスの原因が家族との関係にある、と思える状況である場合もあるでしょう。

ですが、冷静に考えてみてください。あなたのストレスを家族のせいにしてみても、ストレスの軽減につながるでしょうか?答えは明白ですよね。ノーです。それどころか、家族関係が悪化すればあなたのストレスはさらに増大しますし、ペットをストレスの吐け口にしても罪悪観、自己嫌悪が残るだけです。

まとめ

以上、海外生活でストレスを感じた時に、やってはいけない、しかし多くの人が陥りがちな思考、行動についてあげてみました。当てはまるものがありましたか?

ストレスの原因を取り除くことができる場合には、原因について考えることは有効ですが、そうでない場合に逆効果になってしまうことが多いものです。海外生活そのものがストレスになっている場合には、簡単に帰国することができない場合も多いので、「どうしてこうなった」「誰のせいでこうなった」などとストレスの原因について考えてみても、ストレスは増すばかりでしょう。

とにかく、今感じているストレスをまずはそのまま受け入れてみましょう。そして、少しでもそれを軽減する方法を考え、試していってはどうでしょうか?

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