海外移住のその後:大人になってからの友達づくり

海外生活、最初はだれでもニューカマー。

移住や引っ越しなどを経験することで浮上する問題のひとつに、友人関係があります。大学留学などでクラスや寮など、人の集まる場所に所属できる場合もありますが、配偶者の転勤などについて移住する場合や、個人での移住、ワーキングホリデービザで渡航したりする場合には、特に人の集まる場所に自動的に帰属することない状況もあります。日本国内で国際結婚し、配偶者の国に一緒に移住するような場合も、ほかに友人知人がいない状態で、新しい街、国で暮らし始めることになります。SNS、ソーシャルメディアやビデオコールが当たり前になった昨今、遠く離れた友人や家族と変わらずにコミュニケーションをとり続けることも非常に容易になりましたが、時には連れ立って食事に出かけたり、一緒にスポーツや旅行を楽しむことのできる友達の存在というのは大きいもの。

ですが、一言に友達づくりといっても、言うは易し。大人になるとそれぞれの立場や状況も様々になり、打ち解けて仲良くなれる友達をつくるのも、なかなか簡単にはいかない場合もあります。生まれ育った地元の幼馴染と一生の付き合いをしていたころを懐かしく思う人もおおいのではないでしょうか。

では、一緒に人生を楽しめる新しい友達をつくるには、どんな方法があるでしょうか?カナダの都市部に暮らす私の経験から、いくつかヒントを紹介します。

大人の友達作り、気を付けるべき点は?

ポジティブを心がけよう

シャイな人は、知らない人の中では緊張し、うまく話せなかったり、様子を窺って控えめにふるまったりしてしまうこともあります。ですが、友達をつくるためには、ときに勇気をだして明るくポジティブにふるまうことも大事。ネガティブな雰囲気、緊張感は、えてして相手にも伝わってしまいます。

自分から積極的に声をかけていくほうが、気さくで相手を気遣える人、という評価を受けやすいと思います。緊張・気後れして黙っていると、スノッブ、お高くとまっているという印象を与えることも。間違ってもいいので、とにかく明るく話しかけてみることが一番です。

黙ってニコニコ、はNG

日本では、控えめに黙ってニコニコしている人は好感度が高い場合もあるように思いますが、カナダではそれはどちらかというとNGです。何も言わずにニコニコしている人は、たぶんちょっと不気味というか、どう対応してよいかわからないと思われる可能性が高いです。

うまくいかなくても、へこまないで

とはいえ、いろいろ工夫してがんばっても、思うように友達がつくれないことも、残念ながらあります。新しい環境、学校への入学などで、多くの人が一斉に友達や仲間づくりをしなければならないような状況では、残念ながら「新移住者」と仲良くなりたい、と思う人は少ないかもしれません。うまくいかなくても、それはあなたの魅力とは関係ないことも多いということを、覚えていてください。

新しい友達と、どこで出会える?

趣味のサークルやクラブに入ってみる

大きな都市では、比較的容易に趣味やスポーツのなどのクラブ、グループを見つけることができます。

たとえば、趣味のサッカーチームなどがチームメートを公募していたり、テニスクラブやハイキングのグループ、クラフトのサークルなどもネットを検索すればいろんな情報がでてきます。

知り合いを頼る

もし一人でも二人でも知り合いがいれば、声をかけて食事やお茶にさそってみましょう。友人が欲しいこと、なにか友人などの集まる機会があれば誘ってほしいことを、はっきりつたえてみましょう。特にクリスマスのときなど、一人ですごす人を家に呼んでくれたりする人も少なからずいます。一般的にカナダでは、血縁ではなく、個人と個人のつながりを大切にし、比較的他人に寛容な文化な人が多い気がします。また、困っている人に手を差し伸べてくれる人も珍しくありません。

もし仲の良い友人がひとりでもいるのであれば、その友人と親しい人たちの仲間にいれてもらうこともできるかもしれません。あなたのほうから積極的にアプローチすることは、多くの場合ポジティブに受け止められるでしょう。「○○からあなたの話をきいて、ぜひ会いたいとおもっていたのよ。あえてうれしいわ。」など、友人関係を発展させる意思があることを伝えてみましょう。

現地の日本人・日系人コミュニティのイベントに参加する

海外にいくと、日本人同士の付き合いを避けたがる人もいます。ですが、異文化のストレスも多く、知り合いのすくない移住先で、日本人の友人をつくることはとても大切です。情報を共有したり、助け合ったりするだけでなく、時には母国語で他愛のない話ができる友人がいることは、精神的な安定や幸福感の向上にも大きく影響します。

日本人移住者やワーキングホリデーメーカーのグループなどを探して、日本人の友人のネットワークも広げてみましょう。

近所の人と

高層アパートなどでは難しいかもしれませんが、場合によっては近所の人たちが仲の良い友人になることもあります。特に戸建ての場合、近所の人と顔見知りになるのは比較的ハードルが低いでしょう。府フレンドリーな隣人を持つのが嫌いな人は、そう多くはないでしょう。

見かけたら挨拶や雑談をしてみましょう。ペットや子供がいる、庭仕事が趣味など、共通点や同じ趣味があれば話も弾みます。近所の店などの情報や、わからないことなどを相談、質問してみるのもいいでしょう。

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