海外生活を満喫するにあたって、周囲の人々といかに円滑にコミュニケーションをとれるかということは、もっとも重要なポイントの一つです。コミュニケーションといってもいろいろありますが、ここではやはり現地の人々とのかかわりや、現地の言葉の習得について考えてみましょう。
海外に長く住めば、自然と現地の言葉を話せるようになる、というのは大きな間違い。
小さな子供ならいざ知らず、大人の場合は、努力なくして新しい言語を習得するというのはまず不可能です。1年程度の短期留学やワーキングホリデーでの期間中にある程度の語学力を身に着けるためには、勉強や練習の機会を積極的に探し、目標や計画をしっかりたてることが大切です。
また言語学習中は、なかなか成果が実感できずに、落ち込んだり、なげだしてしまいたくなったりすることもしばしば。でも、これはだれもが通る道。あきらめないで、気長にコツコツつづけていきましょう。
完璧主義は、言語習得初心者には必要なし!失敗を恐れず、大胆であれ
言語はあくまで、コミュニケーションのツールだということを肝にねんじておきましょう。大切なのはコミュニケーションであって、道具ではありません。一生懸命に単語やフレーズを覚えても、使わなければ意味がないし、本来の使い方のニュアンスなどもわかるようにはなってこないものです。初心者はとくに、ちょっと自信がなくても、恥ずかしがらないでどんどん話してみましょう。ちょっと間違っていても気にしない。人に直されたり、最初は通じなくても、別にどうってことありません。ちょっと文法や語彙に自信がなくても積極的に会話に参加する人のほうが、そうでない人よりも言語習得の速度は確実にはやくなります。もちろん、知らない言葉を調べたり、正しい文法や言い回しを繰り返し練習したりと、舞台裏での下準備のような普段の勉強の積み重ねはもちろん重要ですよ!
聞き取れなかったら、そのままわかったふりをせず、「聞き返す」
相手のいったことがわからなかった、というのは、別に恥ずかしいことではありません。どんどん聞き返しましょう。そうすることで、多くの場合相手は、「この人は私のいうことを熱心に聞いてくれている」と好感を持つものです。逆に、「失礼かな・・?」と躊躇して聞き返さず、ふんふんと生返事を続けていると、「この人は私の話を聞き流しているだけね、興味がないんだな」といった印象をあたえ、尊大にふるまっているように見えてしまうことも。
「自分のやり方」で、相手に思いやりを示そう
最低限のマナーや文化的な慣習に気を配ることは大切ですが、それにとらわれすぎると、今度はどうふるまっていいのかわからなくなってしまうことがあります。そんなときは、自分なりのやり方で、相手をおもいやる気持ちを示してみましょう。「これって日本だけかな?」「変に思われるかな?」なんて考えずに、自分らしく、素直に、「日本的なやり方」で、感謝の気持ちを表せばいいのです。
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