将来海外に移住したいけど、具体的に今何をがんばればいいのかわからない・・。どんな職種が現地での就職に有利?
そんな悩みにお応えすべく、この記事では、カナダ移住に有利・また移住後職を見つけやすい職種12をリストアップしてみました。
私自身、トロントおよび近郊に20年以上居住、その間同じ業種・業界で2度の転職を経験しています。
英語が得意なら、現地の日本人社会に特化した就職を目指すより、現地のニーズを見極めて、現地の求人マーケットで勝負を!のちのちのオプションも広がり、キャリアアップも機会も幅広くとらえていくことができます。
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カナダで需要・将来性のある職業12種
IT プロジェクトマネージャー
今は、どの産業分野でも、ITは欠かせません。
最新の技術とトレンドに明るく、柔軟で革新的な発想ができる人材は、この分野で活躍する素質大。
プロジェクト・マネージメントをカナダ内外で学び、認定を得ることが必要です。
日本での理工系の学位と、プロジェクト管理の経験があるなら、転職先をカナダまで広げて考えてみるのも。オンラインで、カナダのサーティフィケート(認定証)を取得できるコースもあります。
平均年収80,000カナダドル程度(日本円換算632万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)
IT コンサルタント、アナリスト
IT 環境のテストや分析を行い、改善または開発プランの策定や、関連する規定やプロセスの作成など、包括的なアドバイスを提供する職業。
通常はIT分野またはビジネス(経営)分野での学位が必要です。
平均年収80,000カナダドル程度(日本円換算632万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)
ソフトウエアエンジニア、ディベロッパー
ソフトウエアエンジニアの需要は、今後も大きく伸びていくといわれ、コーディングの知識・技術は必要不可欠になってきています。
一般的に、学位があったほうが、永住権取得や雇用探しにおいても有利。
平均年収83,000-99,000カナダドル程度(日本円換算656万-782万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)
ウェブディベロッパー
カレッジのサーティフィケート・プログラムやディプロマで勉強する場合が多いですが、技術と知識、センスと経験がものをいう仕事。また、ユーザーエクスペリエンスやユーザーインターフェース、ニーズアセスメントなどのコンセプトやプロジェクト管理能力も必要です。
すでにブログ運営の経験や、SEOの知識があれば、それを生かせる仕事です。コロナ禍でe-commerceのトレンドはますます加速。
平均年収62,000カナダドル程度(日本円換算489万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)
トラックドライバー
学位などはいらないので、短期間の準備で、比較的高収入が見込める職種。いまは、他の分野で学位を持った人なども、多くがこのエリアに転職しています。
アメリカとカナダを行き来して商品や物資を輸送する長距離大型ドライバーや、国内や州内を運転するドライバーのニーズは、小売業の安定に支えらています。
日本の運転免許は、カナダの免許に書き換えが可能。
平均年収34,000-77,000カナダドル程度(日本円換算268万-608万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)
会計士、経理スペシャリスト
企業や個人の顧客の会計・税務を扱う職業。
資格や経験、雇用主によって給与はまちまちです。
どんな業種でも会計業務は必要不可欠なので、ニーズは常にあると言っていいでしょう。
また、カナダは、被雇用者も自分で納税の確定申告をしなければならず、専門家に費用を払ってやってもらう人も多くいます。
平均年収55,000-163,000カナダドル程度(日本円換算435万-1,280万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)
人事スペシャリスト、リクルーター
求人・採用業務を中心に、企業の人事を担当する職種。雇用が日本よりも流動的なので、良い人材を確保するために、企業は常に努力しています。
上級職につくためには、MBAがあったほうが有利とされます。
平均年収52,000-75,000カナダドル程度(日本円換算410万-592万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)
ビジネスアナリスト 、コンサルタント
企業のオーナーやマネージメントを顧客とし、ビジネスを様々な側面から分析し、アドバイスを提供します。雇用形態も年収も多様。
平均年収70,000カナダドル程度(日本円換算553万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)。ただし、上級職は170,000カナダドル以上も。
薬剤師
薬局、ドラッグストア、病院などに勤務します。
人口の増加および高齢化に伴い今後も需要は増える見通し。
慢性の成人病も増加傾向にある。近年では、インフルエンザの予防接種などを薬局でも行えるようになったため、注射をうつためのサーティフィケートをとると、さらに求職に有利に。
大学で薬学を学び、国家試験をうけなければならない。外国の学位を有する場合には、Pharmacy Examining Board of Canadaが学位の内容を確認し、受験を許可するかどうかを決定します。
これからカナダの大学に進学を考えている人には、おすすめの職種です。
平均年収101,000カナダドル程度(日本円換算798万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)。ただし、独立して薬局の経営すれば収入はあがります。
看護師
カナダでは組合が強いため、看護師の給与・待遇は日本よりもかなりいいです。
いわゆる、ベッドサイドナーシング(臨床)のほかに、病院等のマネージメント職や介護施設のスーパーバイザー、ケアマネジャーの仕事などにつくこともでき、キャリアパスも豊富。
コロナ禍のため、現在はシフトの掛け持ちなどせざるを得ない人もいると聞きます。大変な仕事ですが、ニーズは常にあります。
正看になるには大学の学位が、准看になるにはコミュニティカレッジのディプロマが必要です。州の規制団体(”カレッジ”とよびます)による試験・登録は必須条件。
外国での学位・経験を持つ場合は、NNAS が、学位やトレーニングをレビューしてくれます。
正看の平均年収78,000カナダドル程度(日本円換算612万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)。
理学療法士
英語ではphysiotherapist。フィジオセラピー、リハビリテーションを行うセラピスト。大学の学位が必要です。病院、ホームケア、民間のクリニックなど、雇用主はさまざま。経験をつんで顧客を開拓し、独立・開業も可能です。国の医療保険が適用されるのは、病院やホームケア、介護施設程度に限られます。
看護師同様、regulated health professional なので、州の規制団体に登録が必須。外国の学位を所持する場合は、 Canadian Alliance of Physiotherapy Regulators (CAPR)がまずはアセスメントをし、州の団体が定める試験をパスしなければなりません。
平均年収70,000カナダドル程度(日本円換算553万円程度、@為替レート 1カナダドル=79円)。
作業療法士
英語ではOccupational therapistといい、主にmedical equipment のアセスメントや調整などを行います。障がいのある人が日々の生活を送る上でのバリアを取り除くサポートをする仕事です。
大学の学位が必要です。
看護師や理学療法士同様、regulated health professional なので、州の規制団体に登録が必須。外国の学位を所持する場合は、 the Association of Canadian Occupational Therapy Regulatory Organizations (ACOTRO)がまずはアセスメントをし、州の団体が定める試験をパスしなければなりません。
その他の職業のトレンド・詳細を知らべる
いろいろなサイトがありますが、お勧めは、カナダ連邦政府のサイト、Job bank。
職種や地域を入力してサーチすると、今後の展望や必要な教育レベル・訓練、平均収入額や専門職としての規制団体登録の必要性の有無など、さまざまな情報がでてきます。
是非お試しあれ。
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