トロント発、大学生のアパート探し。家賃はどれくらい?どうやって探す? その2

カナダ

長男ははじめ、高校時代の友人Pと2ベッドルーム(2LDK)をシェアするという計画をたてました。

今年に入ってから、友人P宅に遊びに行った際、Pくんのお母さんが

「あんたたち、9月からは一緒にすめばいいじゃないの。家賃も安くて済むし、寂しくないし」

的な発案をしてくれたのが事の発端。

Pくんの通う大学は、トロント市内の北西部にあるYork University。ダウンタウンに位置するトロント大学からは、実質的な距離は結構あるものの、University Line の地下鉄一本で、30分くらいで移動できるところにある。じゃあこの2つの大学の中間地点くらいに住めばいいんじゃね?と考えた息子と友人P。というわけで、ふたりは夏前ごろからぼちぼちネットで物件を探し始めた。



しかし、結局、親もでばって家探しをはじめたのは、8月中旬となってしまった。我が家は7月に、5年ぶりに3週間の日本帰省を果たしたのだが、6月はその準備に追われ、7月末にカナダに帰国してからは、なんとほどなく家族中でコロナに感染してしまったのだ。しかも、司令官である私がまさかのmoderate symptomにさいなまれ、すっかり出鼻をくじかれてしまったのである。

さて、遅れを取り戻すべく、物件さがしとviewingを開始した息子、私、そして夫。

ともかく、まずは地下鉄univercity line 沿線、とくにSt. Clair West, Eglinton West, Yorkdale, Sheperd West あたりをめぼしにネットで検索することに。

ちなみに、一口に賃貸物件と言っても数種類のタイプがある。ざっくりいうと、

  • アパートメントビルディング
  • 賃貸コンドミディアム
  • ベースメントアパートメント

の3つのタイプがある。もちろん、ほかにもシェアハウスや個人宅の間借りなどもあるのだが、2人だけでシェアしたいという彼らの希望を考えると対象外。

また、地方都市などに所在する大学の場合は、3-5人の学生で一軒家を借りてシェアすることが多いそうです。

賃貸物件検索サイト

ネットで検索すると、まあこのご時世、ほんとうに色々出てきます。

例えばGoogle「Toronto rental apartment」 Viewit.caRentals.caRentCanada をはじめとし、さまざまな検索サイトがヒット。よろずフリマサイトのKijijiにもかなりの賃貸情報がアップされています。

私が見る限りでは、ほとんどのサイトが、他サイトの情報をより集めた2次サイトと見受けられる。Zumperというサイトのアプリをダウンロードしてアカウントをつくってみたが、情報は古いわ、スパムメールが毎日のように複数くるわで辟易した。ある物件の問い合わせフォームに内覧希望を送付したところ、応募していない物件の管理会社からもメールや電話がきて驚いた。

残念ながらカナダは日本と違い、町の不動産屋がその地域の賃貸物件を紹介する、というシステムは存在しない。なので基本は、ネットなどで物件を探し、直接オーナーやビルの管理会社にアプライするという形になる。

ただし、個人所有のコンドミニアム(分譲マンション)や一軒家の場合は、Realestate agent (不動産エージェント)を通じて内覧やアプリケーションを行う必要があるので要注意。ややこしいですね。

めぼしい物件をみつけたら

上記のようなサイトで、「お、よさそう?!」という物件をみつけたら、即問い合わせをせず、もうちょっとオンラインでのリサーチをするようにした。

まずはgoogle map等で立地の確認。最寄り駅から歩けるか、またストリートビューでまわりの景色や雰囲気をつかむ。そして、アパートメントビルディングなら、住所でググればたいていは管理会社のサイトが見つかるのでそこをチェック。空き室情報を掲載しているものも多いので、他サイトで見つけた部屋が本当にまだあるのかどうかの確認にもなります (管理会社が自分のサイトをアップデートさしていない場合もありますが・・・)。

それから、また 物件の住所とともに、 review bedbug というキーワードを入れてググってみる。すると、物件によっては、ビルごとbed bugの温床になっている、というおそろしい情報が出てくる場合も。bed bugは、日本語ではトコジラミ、または南京虫というそうですが、その繁殖力はすさまじく、一度ついてしまったら完全に駆除するのは至難の業らしい。相場より安い物件は、だいたいこういった問題があることが多いので注意が必要。

コンドミニアム(分譲マンション)の場合

個人所有のコンドミニアム(分譲マンション)や一軒家の場合は、Realestate agent (不動産エージェント)を通じて内覧やアプリケーションを行う必要があります。

物件掲載サイトに担当エージェントの名前が連絡先として載っているものが多いのだが、個人で連絡しても返事がこなかったりすることもしばしば。これは、個人所有のコンドの取引は、賃貸の場合であってもエージェント対エージェントのやり取りで行うのが一般的であるがゆえと思われる。したがって、もし知り合いに不動産エージェントがいれば、「賃貸物件をさがしているんだけど」と協力をもちかけるのが一番の早道のようだ。知り合いがいない場合は、RE/MAX などの不動産会社に問い合わせて、賃貸を仲介してくれるエージェントを紹介してもらうという手もある。ただし、売買取引にくらべ、賃貸の仲介はほとんど手数料も発生しないらしく、あまり一生懸命にいろんな物件をみせてくれたりはしなさそう。

つづきは、また明日以降の日記に書いていこうと思います。

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