2021年9月、コロナ禍がひと段落したトロントで、長男がなんとか無事に希望の大学に進学した。University of Toronto。世界大学ランキングで割と上位にでてくるため、日本ではどうやら、「東大より上!」という評価もあるようなのだが、実際はそういうわけでもない。世界大学ランキングは、研究成果や設備など、さまざまな観点から総合的に評価されて決定される。なので、トロント大生がみんな東大生より優秀か、というと、残念ながら全然ちがうのだ。だいたい、きわめて平均的な私も旦那もトロント大出身。東大より上なわけがない。
話はそれたが、息子も何とか無事に1年目を終了、この9月に晴れて大学2年生となった。と同時に、学校のresidence を出なければならなくなった。residence (レジデンス)というのは大学のキャンパス内にある学生寮で、トロント大のようなマンモス大学だと、複数、というかかなりの数があるのだが、それでも部屋数が限られているため、そこに居住できるのは基本1年生のみ。1年生でも、全員が入れるわけではもちろんなく、家がある程度遠い学生で、なおかつ規定の締め切りまでに応募手続きをすませたもののなかから入居できる学生が選ばれるのだ。トロント大の場合は、residenceを選ぶというよりは、まずはuniversity内のcollegeなるものを選ぶ必要がある。そこにそれぞれ寮が付属している。collegeといってもそこで勉強するわけではなく、学部とかもあんまり関係なかったりするので、いまいち不可解なシステムである。
ここまで大変な思いをしてやっと入っても、寮費は実はそんなに安くない。ざっとですが、8か月(基本大学は9月から4月までの8か月のみ)で約$15, 000 (日本円にしておよそ150万円)ほど。一か月20万近かかってしまう計算なのである。よく考えるともったいない・・。
とはいえ、あの立地で、食事もついて、学校までの交通費もかからない、ということで、まあしょうがないか、という感じの金額ではある。問題は、そう、2年生から4年生なのです。トロント大学は、トロントの街のど真ん中、州議事堂に隣接する、一等地にあります。そこに便利に通うためのアパートを探そうとおもったら、・・・・。結構大変なのである。
トロントの家賃、不動産のお値段は、ここ数年でべらぼうに高騰した。高騰したのはトロント市内だけでなく、周辺地域もそうなのだが、やはり中心地はほんとうに目玉が飛び出そうな不動産バブル状態が続いている。段階的な利率の引き上げが始まった今年の春ごろから、この不動産バブルに陰りが見えてきている、とは言われてはいるのだが・・・それでもまだまだ。しかも、利率上昇で不動産を買うのが難しくなった&ローンが値上がりしたために、逆に賃貸物件が値上がりしているようなのだ。
息子は最初は高校時代の友人とベッドルームの二つあるアパートをシェアする予定だった。だがあまりの値段の高さになかなか折り合いがつかず、結局友人は家から通うことに。別の大学に通う彼は、息子よりは通学時間も距離も短いらしく、ここまで高い家賃を払うのは馬鹿らしいという結論にいたったらしい。息子も今は仕方なく通っているのだが、我が家は今一つ交通の便が悪く、下手をすると片道2時間ほどもかかってしまう。私などは、安いシェアハウスを探せばいいと思うのだが、意外に神経質な息子は全くの他人と暮らすことには気が進まないらしい。
というわけでワン・ベッドルーム(1LDK)かバチェラー(1Kまたはワンルーム)の賃貸物件を探しているのですが・・・・
トロント市街地から地下鉄の便がいいところ、となると・・・なんと月18-20万円が相場のようです・・・。
コメント