副業始めました。

長男が大学生になり、学費やら交通費やら家賃(は、まだだけど)やら、また今年に入っての物価の急上昇による出費の増加が著しい我が家の家計。

対して、保守の州政府が導入したBill 124の影響で、私の本業(ソーシャルワーカー、準公務員)のほうは、昇給がなんと2020年から3年の間、年1%以内にとどめられている。これではインフレ率を考慮すると明らかに実質的な減給である。

Consumer Price Index (CPI) は、物価の上昇率を示す指標で、連保政府の管轄するStatistics Candaによって発表されている。CPIは基本的には8つのカテゴリーの消費者価格の推移によって算出されるのだが、これには食料、住居費、住居関連費用 (住居光熱費・家具・その他の設備費)、衣料、交通、医療・健康、レジャーと教育(本など含む)、嗜好品(アルコール・タバコ製品・娯楽用大麻)が含まれている。大麻の価格が含まれているというのがなんともカナダらしいところですが。

CPIは、2022年は、8月の前年同月比較で7%となっている。昨年2021年の年間平均CPIは3.4%だそうなので、ちょうど2倍になっているということでしょうか。

スーパーに行くと、感覚としては、物価が20%以上上昇しているような気がするときもある。たとえば、お米は、安いカリフォルニア米が8kgで18ドルくらいだったのが21ドルくらいになってたり、卵は3ドルくらいだったのが4ドルくらいになっていたり。

こんな状況の中、ようやく、わたしも決心をしました。よし、副業をやろう。数年前、いや、もしかしたらもっと前から、漠然と挑戦したいとは思っていた仕事はあった。幸い、カナダは、とくにconflict of interest にでもならない限りは、正社員でも他でアルバイトをしてもとくにとがめられることはないので、本業にも問題なし。幸い、子供達も大きくなって、お金はかかるが手はかからない。

副業の仕事として、私が選んだのは、psychotherapist (サイコセラピスト)。いわゆるカウンセラー、あるいは心理療法士のお仕事です。オンタリオ州では、サイコセラピーはRegulated health professions actという法律によって規制されており、特定の訓練や資格を持った者しかサイコセラピストを名乗れないことになっている。そして、Registered social workerは、サイコセラピストとして働ける資格の一つである。また、ソーシャルワークの大学院での勉強の大半は、サイコセラピーの手法やセオリーについてであったし、さまざまな技法をこれまでのソーシャルワークの仕事の中でも使ってきてはいる。

多少の紆余曲折はあったものの、運よく割とすんなり仕事も見つかり、対面でのセラピーセッションを初めて早ひと月。いまは平日夕方または土曜に週に2-4件程度の個人セッションを受け持たせてもらっている。慣れてきたらもう少し仕事も増やして、またいろいろ勉強もしていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。